津田駒とは

ものづくりスピリット

世界最高速ジェットルーム

伝説の誕生

2015年11月12日、イタリア ミラノ市で一つの伝説が生まれました。ジェットルーム史上最高回転数2,105rpm。
津田駒が出品した「Concept Model Air Jet Loom」は、定められた実演時間20分間を史上最高回転数2,105rpmで安定稼動したのです。2,105rpmというのは1分間に2,105本のヨコ糸を織り込むということです。
8日間の会期中、1日計8回の実演を、一度のトラブルもなく実演稼動しました。織機の前には史上最高回転数のジェットルームを一目見ようと、たくさんのお客さまが押し寄せ、記念撮影する方もいるほどの賑わいでした。

社内での技術融合

かつて津田駒は国際展示会で1,950rpmというスピードで稼動実演したことがありましたが、他社も含めて2,000rpm超の長時間安定稼動は一つの大きな壁でした。この壁を乗り越えるため、津田駒は、様々な新たな仕掛け、技術開発を進めました。中でも津田駒だからこその取り組みは、CFRP部品の開発による稼動部品の軽量化です。社内のコンポジット機械部門と連携し、高速で運動する部分やセンシティブな動きが要求される部分にCFRP製の織機部品を開発したのです。軽量化と強度の確保。織機が抱える2つの命題を、織機技術の応用から生まれた炭素繊維加工機械で解決したのです。
それは、今後の織機の高速化に大きな貢献をする第一歩です。

円テーブル誕生

戦時下に工作機械の開発に着手

津田駒の工作機械関連事業の誕生は1937年にさかのぼります。日本が戦時体制に突入すると、外国製工作機械の輸入が停止され、多くの国内機械メーカーは軍需工場に指定されました。津田駒や地域の有力メーカーもまた、軍需用品生産のために日本では未開拓分野であった工作機械開発に着手します。津田駒は旋盤などを手がける中で、フライス盤用の高精度割出台やマシンバイスに独自の道を見出していきます。

未知の世界 インデックスに挑戦

その後、国内でも工作機械メーカーが育っていきましたが、周辺機械としてのインデックス(角度割出台)を生産しているところはなく、津田駒は果敢にもその分野にターゲットを絞るのでした。開発は、輸入品を分解してスケッチするところから始まったそうです。まさにゼロからのスタートだったのです。
かつて、米次郎翁が近所の機屋に導入された外国製織機を、穴のあくまでスケッチして研究を重ねた姿が浮かんできます。

NC円テーブルでトップシェアへ

数値制御(NC)による高精度割出装置 NC円テーブルの分野で津田駒が他社をリードするきっかけとなったのは、1984年の「クランプスリーブ方式」と「特殊高歯複リードウォームギアシステム」の開発でした。バックラッシといわれるギアの噛み合わせ時のガタつきや磨耗による精度の狂いを最小限にとどめ、可能な限りメンテナンスの手間を削減したこれらのシステムによって、津田駒のNC円テーブルは国内のトップシェアをいただくまでに成長しました。

世界初 ボールドライブ駆動NC円テーブルの開発

2016年、津田駒は世界初の駆動方式である「ボールドライブ駆動NC円テーブル」を本格的に発売開始します。従来のギアとギアの噛み合わせによる動力伝達方式から、ギアと鋼球(ボール)による動力伝達方式を採用した世界で初めての製品です。機構的にバックラッシは存在せず、クランプといわれるブレーキ動作を必要としないこの方式は、極めて高い精度を誇り、NC円テーブルにおける加工時間を大幅に短縮できるため、精度と生産効率を追求する国内の自動車業界に採用され、評価を高めています。

コンポジット機械誕生

出会いはキーワード検索

「繊維」「工作機械」。2007年、日本初の炭素繊維複合素材自動積層機の開発は、国内の大手航空機関連メーカーの担当者による、この2つのキーワード検索から始まりました。
当時、海外製の装置はありましたが、サービスやメンテナンスの面で不満を感じられていたようです。装置を開発できる国内メーカーはないだろうか。インターネットで検索すると津田駒がヒットし、さっそくお声がけいただいたのです。

培ってきた技術が、最新の技術を生む

厚さ0.4mmといわれる極めて薄い炭素繊維シートを使って厚みのある部材を作るためには、薄いシートを、正確な位置に重ねる角度を変えながら、何層にも積層しなければなりません。従来、手作業で行われてきたこの積層の作業を自動化するためには、精密な張力制御技術と位置決め技術が欠かせません。自動積層という動作は当然ながら津田駒にとっては初めての経験でしたが、精密な張力制御も位置決め技術も繊維機械と工作機械関連で長年培ってきた技術に他なりません。必ずできる。技術者たちの自信と信念が1年半後の製品化となって結実します。

航空機から自動車・産業機械へ

こうして完成した日本初の炭素繊維複合素材自動積層機およびスリッター装置、ドレープ装置は、国内大手重工メーカーに納められ、新型航空機の部材製造に使われています。航空機メーカーの品質検査は極めて難しく、認定を受けるためには何度も修正を求められるといわれていますが、津田駒の積層機は一度でこの検査をクリアし、航空機メーカーに驚きをもって受け入れられました。現在までに3セットが納入されていますが、同じ機械はなく、常に進化が要求されます。その中で、津田駒の技術者たちもまた成長し続けています。
 一方、航空機以外の分野で炭素繊維素材の活用の期待が大きいのは自動車産業です。すでに、自動車関連メーカーとの共同開発が進められ、一定の方向性が見え始めています。普及・量産の段階で自動化装置は欠かせません。津田駒の技術が活かされる時は近いようです。

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